そういえば、2週間前の土曜日、久々に私一人でいつものコザの飲み屋
「A」に出かけた。最近はいつもどなたかと一緒だったから、一人は
一瞬戸惑う。最近は金か土のどちらかに現れるので、マスターのこーすけさんからは
「あ~週末クィーンいらっしゃい。」と変なあだ名をつけられた。
毎週じゃないのになあ・・。と「二週に1回しか来てないよ!」と言い訳するも、大して
変わらん。そしていつも最後までいるから「ゆずちゃんは寂しがりなの?」とまで
言われる始末。
ちがうよ~ちがうよ~いつも帰るタイミングを失くしちゃうんだよ~。
帰ろうと思うと顔見知りに話しかけられ、又帰ろうと思うとココだけでの友達
「よしろー」が閉店間際にやってきて、ギターセッションを始める始末。
こーすけ&よしろーがこれを始めると熱い。暑い。アツイ~い!!
とてもじゃないけど「今」帰れる雰囲気ではない。
何時間たったのか・・。よしろーがきたのが明け方だったから・・。と考えるのも
おそろしい~お時間。見ないふり、見ないふり・・。
ガラスをはめ込んだドアのガラス部分には、夏色の空と暑そうに歩くおば~と
走る小学生が映る。それは現実ではなくテレビの画面のように。
でも、店内は相変わらず夜のまま。凹むからなるべくドアを見ないような角度で
カウンターに腰掛け、プチアコースティックライブを行うのだ。
こーすけさんが眠くなり、解散は最近はだいたい昼11時。
暗い店内からドアを開けると、破裂しそうなまぶしさと光の塊が一気にぶつかる。
そこでやっと、疲れと体力の限界が押し寄せるのだ。
そんなこんなな「A」。話をもとに戻すと、この間の土曜日は私は用意周到で出かけた。
もともと、北谷のよく世話になっていた宿に引っ越してきてから行っていないので、
挨拶がてらに一泊してみる。夜はそこの奥さんのストレス話を聞き、観光サーファーと
だらだらと飲みながらゆんたくしていた。だら飲みが効いてきたのか、お開きになっても
何だか飲み足りない。勢いでタクシーに乗り、吸い寄せられるように「A」に辿り着く。
あれれ、北谷に一泊するんじゃなかったのか!?実は北谷に行く理由も、本当は今週も
「A」に行きたかったという私の潜在意識がどこかで働いたに違いない。
あ~なんでいつも行ってしまうんだろ。行きすぎなのは分かってるんだけどなあ~。
平日は那覇暮らしだから、週末はギャップを作りたいというのが一番の理由だけど。
確かに那覇とコザは見た目から別世界だし、距離もあるから、気分転換にはうってつけ
なんだけど・・。だったら別に「A」でなくてもいいわけで。
でも、最近は少しコザ行きはしばらくお休みしたほうが良いのではないかと感じる。
理由なんて何も無いけど。きっとどこかで飽きてしまうかつまらなくなってしまうのが
怖いのかも知れない。今のところ私の中では、格好の癒し場所、そして大事にしているからだ。
行きたいけど行きたくない・・・と花占いをしている乙女のような心境。
なんでやね~ん!店自体なのに。
しれっと行きたいとき飲みに行けばいいのに、こんなことをなぜか思ってしまう。
でも、いつも行くといつも違った雰囲気、違った面白さ。こんなところ、ほとんど
出会ったこと無かったから、楽しくてしょうがない。
寝不足で見る夏色の空も、やけに気持ちよく、ざま~みろと思える。
コレは「恋!?」店に対してこんな気持ちってあるのかあ~。
不思議な経験のできる、ここ沖縄、コザ。
はまる人の数知れず。きっと同じく恋してる人も多いに違いない。